勉強方法 3 過去問の使い方
1 過去問の用意
過去問は北海道の場合「公立高等学校入学者選抜学力検査問題」(令和3年度まで)で入手できる。
9月末頃になれば市販の過去問が発売されるが、その時期に買う必要があるのは、著作権の関係で上のサイトでは問題が確認できない「国語」だけだ。
英語のリスニング問題もアップしてあるのですぐに過去問を検索してダウンロードすること。
どうしても市販本が欲しい場合はアマゾンのサイトで、例えば「高校入試 過去問 北海道」と検索すれば ↓ こんなのが出てくる
昨年分なら在庫があれば簡単に入手可能だ。プリンターがない場合はコンビニで印刷する手もある。それも判らなければネットで購入して過去問は必ず用意なければならない。
2 過去問の準備
ここが重要なポイントで、用意した過去問は使うために必要な準備作業があるので解き始めてはダメだ。
○問題に直接青ペンで答えを書き入れていく
・ 穴あき問題であれば、空欄に直接答えを入れる。
(これはそのまま読みやすくするための準備)
・ 選択問題であれば、間違った選択肢の間違っている部分を
読めないように消し、その上に正しい答えを青ペンで書き入れる。
完全に間違いならば全部読めないように塗りつぶす。
(これは間違った選択肢の間違った文を、記憶に絶対に
残らないようにするための準備)
すべての問題にこの処理を確実に行うことである。
3 過去問の読み込み
2で作成した過去問資料を、何度も何度も読み込むところから高校入試という名の冒険のスタートだ。
☆1回目☆
まず黄色いマーカーを用意する。英語であれば記憶していない単語、意味の読み取りに100%自信が持てない文の全てをマークする。
数学であれば書き写した答えで覚えていない解法のすべてをマークする。理科であれば覚えていない理屈、公式、名前の全部、社会であれば覚えていない地名、出来事、名称、国語であれば読めない漢字、文法ルールの全て、見栄を張らないで
apple=リンゴ
と同じレベルで覚えていない、自信が持てないものにはとにかく全てマークする。
ほとんどの人が過去問全部黄色一色になったと思う。黄色の量が多いほどラスボスと自分のレベル差が大きいということになる。
今の自分のレベルをこの作業で確認できるとともに、この過去問資料が今後の自分のその時のステータスを確認するために重要なものとなる。
☆2回目以降☆
最初に最低10回は読むことだ。これからの受験勉強期間中に問題集や模試の問題を見て、「これは○○年問題と同じだな」 と思い出せるくらいまでするといい。
おまけに何度も読み込んでいくと、出題者の出題傾向や意図が自然と感じられるようになってくる。
これから勉強をしていて「無駄なことをしているのではないか」と不安に感じることが頻繁にあるはずだ。
その時に「過去に試験に出た問題だ」とか「出題者が狙いそうなところだ」と意識できるようになると、目的にまっすぐ向かっている自分を感じることができて必ず不安に打ち勝つ力になる。
何度も何度も過去問を徹底して読んで覚えることで、「自分がこれから、何をどの程度勉強すべきなのか」を知ることができて、冒険を有利に進めることができるスキルを身につけることができるのだ。
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